
2005年夏、企画飲料の販売元アプリスから、
往年のテレビアニメ作品「妖怪人間ベム」をモチーフにした
3種の色違いのレモネードドリンクが発売されました。



左から、
青色の「すっぱーいブルーレモネード味」
赤色の「ピンクレモネード味」
緑色の「あま〜いグリーンレモネード味」。
それぞれをコップに開けてみるとこんな色です。



妖怪人間らしく、人々に嫌われそうな毒々しい色ですね(笑)。
さて、かつて1982年にサントリーから発売された
「マリンクラブ」という炭酸飲料をご存知でしょうか。
レッドベリー(赤)、ブルーミント(青)、グリーンライム(緑)という
3つの色をした3種類からなる商品で、
これが人々の記憶に残るのは、その味ではなく、
「3種類を混ぜると色が消える」という話題で
評判になった商品でした。
今回の「妖怪人間ベム」3部作は、まさに同じ赤・青・緑の3色の組み合わせ。
そこで、さっそくこの3点を混ぜてみました。

写真右のグラスが3点を混ぜたもの。
わぁ〜!こわ〜いっ!!
さすが妖怪、色が消えてしまいました!
ベム、ベラ、ベロ3人の「人間になりた〜い」という願いも虚しく
人間に誤解されたまま死んでいった哀れな末路を彷彿とさせます(笑)。
このマジック(?)、我が家の子供に見せても不思議がってくれます。
さて、どうして色が無くなってしまうのかといいますと、
このドリンクが妖怪人間だからです。
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ウソです(笑)。
実は簡単な原理です。
「光の三原色」というのを思い出してください。
テレビのブラウン管やパソコンの液晶画面も、
みんなこの原理を使って色を再現しているのはご存知でしょう。
これは「光の三原色(加法混色)」という原理を利用したものです。
赤・青・緑の3色の光を掛け合わせる事で、色を出す仕組みです。
赤・青・緑の光の色を混ぜ合わせると、白(無色)になります。
一方、絵の具やインキなどを混ぜ合わせる時の色の変化は、
「減法混色」といいます。
いろんな絵の具の色を混ぜていくと、どんどん黒っぽくなってしまうアレです。
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| 「光の三原色(加法混色)」 |
「色料の三原色(減法混色)」 |
今回の色の変化は、「光の三原色(加法混色)」によるものです。
だから色が無くなっていくのです。
ところが、一般的には絵の具の色での混色(減法混色)のイメージが強いため、
「色を混ぜると色は濃く黒っぽくなる」という固定観念が頭にあるのでしょう。
それで、色が混ざっていくのに色が消えていくので驚くのです。
★ ★ ★
ちなみに2色ごとでも「光の三原色」の理屈は通るはず。
上の図と見比べながらご覧頂ければ分かりやすいと思います。
赤と緑を混ぜると、理論上は黄色になるのですが・・・、

ちょっと赤が強いかな?でも黄色系です。
赤と青を混ぜると、マゼンダ(赤紫)色になるのですが・・・、

やっぱり赤がちょっと強いマゼンダになりました。
青と緑を混ぜると、シアン(明るい青緑)色になるのですが・・・、

緑が若干強いみたいですが青緑色になりました。
最後にもう一回、赤・青・緑を混ぜてみます。

色が消えるといっても、完璧な透明にならないのは、
やはり純粋な赤・青・緑の色光ではないからでしょう。
ちなみに青はクチナシ色素、赤は野菜色素、緑は紅麹色素と
原材料欄には書かれていました。
(2005年10月10日 記)
(2008年2月11日 誤記訂正)
※「加法混色」と「減法混色」の説明が逆になっていました。大変失礼いたしました。
またご指摘下さりました まっちゃん さん、ありがとうございました。
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