| みわちり 悩殺ドリンク #59 沢田農業協同組合 メグスリノキ カンコちゃん |
| みわちりトップページ > みわちり悩殺ドリンク > #59 メグスリノキ カンコちゃん |

江戸時代、眼病の特効薬として珍重されたメグスリノキという植物がある。
メグスリノキは日本のみに自生するカエデ科の木で、
この樹皮や枝葉を煎じて飲むと疲れ目やかすみ目に効果があり、
そして肝臓にも働き二日酔いに良いとされてきた。
またその煎じ汁で眼を洗うと眼病に効くとも言われてきた。
明治以降、西洋医学の導入で薬としての利用は一般には廃れたが
この植物に含まれるロドデンドロール(ロドデンドリン)なる苦い成分が効果をもたらすそうで、
また近年、その効能が注目されてきたようだ。
この素材にいち早く着目し商品化したのが群馬県吾妻郡の沢田農協。
この地域では「おもいっきりテレビ」で紹介される以前から
メグスリノキのチップ(小枝)やブレンド茶等を土産用に販売していたが
さらに手軽にメグスリノキを飲めるようにと、
地元の中之条営林署と共同開発したのがこのドリンクである。
メグスリノキの煎じ汁はとても苦い。
そこでハチミツで甘味を付けた「肝太くん」という製品を作ったが、
さらにマイルドにするために
りんご果汁と梅果汁を加えたのがこの「カンコちゃん」という商品である。
カンコちゃんのカンは肝臓のカン。
漢方では、眼と肝臓は関連が深いと考えられ、
肝臓を健康にすることで眼の不調が直る、という発想だそうだ。
だから「肝太くん」であり姉妹品の「カンコちゃん」なのだ。
薄茶色の透明感のある液体から、
かすかに京都銘菓「八つ橋」のような芳香が感じられる。
味は、氷が溶けすぎて薄まってしまい
何の味だか分からなくなったジュースのような味覚。
その中にある、薬にありがちなアクの強い苦味というか渋みが
後味としてうっすらと舌に残り尾を引く。
苦味が控えめなので飲むに支障は無いが、薄味すぎて微妙なところ。
これで苦ければ「良薬は口に苦し」と納得するだろうし、
甘ければ「爽やか味」と感じるだろう。
苦味も甘みも中途半端なのが物足りない。
ロドデンドロールという成分は解毒作用があり、
肝機能を活性化させるという意味で肝臓に有効となる。
逆に言えば、ロドデンドロール自体に直接眼を治す作用はないらしい。
なお、メグスリノキの煎じ汁を点眼した場合、
西洋医学的には渋み成分タンニンの抗菌・収斂作用による効果くらいしか考えられないらしい。
タンニンならお茶でも同じことだし、
そんな煎じ汁を眼に点したら滲みて痛いに相違ない。
というか、本当に滲みて痛いのである。
実は、この「カンコちゃん」の液体が付いた指で、
コンタクトレンズを外してはめ直したのだ。
コンタクトレンズのゴミは取れたが、もっと痛くなった(笑)。
良い子は真似をしないように。
|
項目 |
星の数 |
コメント |
| ネーミング | ★★★★★ | 一般には無名な「メグスリノキ」、そして謎の「カンコちゃん」。 いわれを知らないと不思議な名前。 |
| デザイン | ★★★★★ | 緑萌えるメグスリノキの林の写真を背景に、謎のアゴなし木こり風キャラクター、 ピンク色のタイトル。開けるまで味が分からない神秘性が感じられます。 |
| アイデア | ★★★★★ | 得体の知れないメグスリノキなんてものを、 いち早く地域振興のドリンクにした先見性と着眼点が素晴らしい。 |
| まずさ | ★★★ | 薄口でちとパンチ不足。でもおいしいというわけではない。 |
| 希少価値 | ★★★★★ | 群馬県のJA沢田とその関連販売所で販売。 |
| 悩殺度 | 92点 | あと少しのパンチ力が欲しいからといって、このドリンクを眼に点してはならない。 |
|
データ |
|
| 名称 | 清涼飲料水 |
| 内容量・容器 | 100ml瓶 |
| 原材料 | メグスリノキエキス、梅果汁、リンゴ果汁、ぶどう糖果糖液糖、 甘草エキス、ハチミツ、ローヤルゼリー |
| 製造元 | 沢田農業協同組合(群馬県吾妻郡中之条町) |
| 販売元 | 沢田農業協同組合(群馬県吾妻郡中之条町) |
| 入手地 | (むくはらさんからのいただきもの) |
| 入手価格 | (むくはらさんからのいただきもの) |
| 入手時期 | 2002年5月 |
| 備考 | 共同開発者として中之条営林署(群馬県吾妻郡中之条町)の記載あり。 |
2003年5月5日 記
|
||||||||||||||||||||||||||||||
