| みわちり 悩殺ドリンク #73 キリンビバレッジ ウォウ モンキーフィズ |
| みわちりトップページ > みわちり悩殺ドリンク > #73 ウォウ モンキーフィズ |

キリンビバレッジが2003年5月、夏の市場に投入した
カクテルを連想させる大人の野生の味「WO:(ウォウ)」シリーズの3番目。
これは 「グレープ&ビネガー」味の紫ラベル「モンキーフィズ」。
果実漬け込み酒「サングリア」をイメージした豊かな味わいが特徴というソフトドリンク。
グレープ果汁10%で、
「程よい渋みのブラジル産ぶどうをベースに、
サングリアのような複雑な旨味を演出するワインビネガーをプラスしました。」
という売り文句となる。
デザインの上半分はシリーズ共通のジャングルをイメージした緑で、
下半分が巨峰のようなブドウと赤紫色のワインビネガーのイメージ。
それを仕切る荒縄模様にちょっとお間抜けなサルの絵の刻印となっている。
色はグレープジュースにありがちな、透明感のある赤紫色。
ブドウの香りもしないではないのだが、お酢のようなツンと来る匂いが勝る。
味は渋く酸っぱい、痛んだブドウを皮ごと食べた時のような、
さらに枝までも間違って噛んでしまった時の苦い感覚に近いか。
そして炭酸が渋みを助長させる。
せっかくの甘いブドウ果汁にわざわざワインビネガー(酢)を加え、
苦味まで加えてあるケッタイな炭酸飲料、という感じである。
この「ウォウ」シリーズ3点、どれもこれも、本物のカクテルはおいしいと思うのに、
似せて造ったソフトドリンクだとこんなに不自然でいかがわしく感じるとは。
そもそも酸味と苦味って不快信号ではないか。
人間の舌が感じる5つの味覚「甘味、鹹味(塩味)、酸味、苦味、旨味」は
(注:辛味と渋味は味覚細胞ではなく、痛覚細胞と触覚細胞で感じるので厳密な味覚とは異なる)
本来、口にしたものが栄養物なのか有害物なのか、
身体に取り入れるべきか否かを判断するセンサーである。
甘味は糖(=炭水化物)を、鹹味(塩味)はナトリウムイオン(=ミネラル)を、
そして旨味は一部のアミノ酸(=タンパク質)を感じる信号であり、
ここまでは身体に必要な要素として、取り入れるべきものとされる。
だからこそ人間はこの味を好む。
では残りはどうか。
酸味は酢酸・ギ酸、硝酸などを感じ取り、
口にしたものが腐敗物である可能性を脳に警告する。
苦味はカフェインやキニーネ、塩化マグネシウムなどを感じ取り、
身体に毒となるアルカロイドである可能性を警告する。
つまり、腐敗物信号の酸味と、毒物信号の苦味は
動物にとって生理的に不快なのである。
人間以外の動物は酸味と苦味を「食べてはいけない」ものとして吐き出すが、
人間は経験と知恵を有し、酸味と苦味の中にも害の無いものを知り、
料理の味のひとつとして取り入れ受け入れてきた。
少量のそれらを味付けの深みと感じるのは構わないが、
なにもソフトドリンクでこんなに苦味と酸味を利かせなくてもいいのではないだろうか。
カクテルが苦さや酸っぱさを持っていてもいいが、
アルコール分があって初めて、それが大人の味になるのだと思う。
汚い例えで恐縮だが、
かつて究極の選択という質問が流行し、その中に、
「ウ○コ味のカレーと、カレー味のウ○コ、どっちを食べる?」というのがあった。
これらはまさしく「カレー味のウ○コ」である。
|
項目 |
星の数 |
コメント |
| ネーミング | ★★ | さすがに「モンキーフィズ」からサングリアを簡単には想像できないでしょ。 サルが蓄えていた木の実が醗酵して酒になっていたのを人類の祖先が飲んだという 「猿酒(ましら酒)」の話を知らないと。 |
| デザイン | ★★★ | サルの絵がマヌケでかわいいけどね。 |
| アイデア | ★★★★★ | 赤のブラッディマリ風味、黄色のソルティドッグ風味ときて、 もうひとつの選定に悩んだんだろうな。 |
| まずさ | ★★★★★ | せっかくのブドウジュースもこんな味に・・・。 |
| 希少価値 | ★ | 期待を込めて全国発売。 |
| 悩殺度 | 68点 | サングリアをもじって「ヨングリア」にしてくれればもっと悩殺されたのだが。 |
|
データ |
|
| 品名 | 10%ぶどう果汁入り飲料(炭酸ガス入り) |
| 内容量・容器 | 300mlボトル缶 |
| 原材料 | ぶどう、ワインビネガー、ゲンチオオリゴ糖、糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、 酸味料、香料、苦味料、カラメル色素 |
| 製造元 | − |
| 販売元 | キリンビバレッジ株式会社(東京都千代田区) |
| 入手地 | 千葉県野田市のコンビニ |
| 入手価格 | 124円(税別) |
| 入手時期 | 2003年5月 |
| 備考 | 「#71 ウォウ ブラッディウルフ」 「#72 ウォウ ソルティキャット」と同時発売の姉妹品です。 |
2003年8月3日 記
|
||||||||||||||||||||||||||||||
