みわちり悩殺ドリンク #113
【米国】セブンアップ/RCボトリングカンパニー
A&Wルートビア
2004年6月13日 記
ルートビア(Root Beer)といってもビールではない。
アメリカ文化を代表する薬草系の炭酸飲料の総称である。
アメリカ大陸がまだヨーロッパの植民地だった17世紀ごろから
自然発生的に起こったといわれ、
19世紀の植物の根や葉、幹などを原料にした新薬ブームの中で、
それら何種類もの薬草エキスを溶かした現在のルートビアの原型が作られたという。
最初は薬として見られていたが、徐々に一般の飲物として定着していった。
A&W(エーアンドダブリュー=エンダー)のルートビアは1919年に誕生し、
おりしも同年発効された禁酒法で飲めなくなったビールの代替品としても愛飲された、
アメリカのルートビアの代表的なブランドである。
日本でも戦後米軍統治の続いた沖縄では普通に見られる。
茶色地の缶にA&Wのロゴ。
下にはジョッキに注がれて泡立つルートビアのイラストと「ROOT BEER」の文字。
無駄がなくシンプルだが重鎮さを感じさせるデザインだ。
まず缶を開けて漂うのが湿布薬の臭い。
それもかすかに甘い香りを呈したサロンパスの芳香である。
色はコーラより少し赤みがかった透き通った茶色。
丸っこい甘さの中に複雑な滋味というか、薬っぽい風味を感じる。
炭酸の刺激と複雑な味が喉を潤すと、
シンナーのようなツーッとする刺激が鼻をくすぐり、
薬っぽい後味が舌の付け根に残る感じ。
そう、これがルートビアである。
ルートビアには数十種類の薬草が含まれるらしい。
サロンパス臭はカバの樹皮、甘ったるい香りはバニラ、
甘苦い味はサルサパリラの根、ビールの苦味に使われているホップなど。
独特の甘味のリコリスや風味のあるマシュマロウ(タチアオイ)は
それぞれ漢方でも甘草(カンゾウ)や蜀葵(ショクキ)として用いられている薬草である。
つまり、ハーブで作られた健康ドリンク、という事になるはずだが、
とかく慣れない人には、やっぱりサロンパスを彷彿とさせるのである。
しかしアメリカの人はこのルートビアが好きでガバガバ飲む。
今では薬草を使わずに香料の味なのだが、それでもガバガバと飲む。
慣れると由来などどうでもいい、もはやイケてる味と感じるらしい。
そして沖縄の米国系ハンバーガーショップチェーン「A&W」では
このルートビアがジョッキで供される上におかわり自由である。
私の友人はその店で地元沖縄の高校生と
A&Wルートビアの飲み干し競争をして、あっけなく撃沈された。
郷に入りても郷に従うな。
生まれ付いての味覚の好みというのは
気合で太刀打ちできるものではないのだ。
|
項目 |
星の数 |
コメント |
| ネーミング | ★ | 創始者ロイ・アレン(Roy Allen)とフランク・ライト(Frank Wright)でA&W。 |
| デザイン | ★★★ | 渋いが洗練されている。 |
| アイデア | ★★★★ | アメリカの大衆飲料にしたてあげた功績。 |
| まずさ | ★★★★★ | とはいえ、やっぱりサロンパス味だよ。 |
| 希少価値 | ★★ | 本土の人は輸入食材店でGET。 |
| 悩殺度 | 60点 | 通は「えんだぁ」と発音しましょう。 |
|
データ |
|
| 品名 | 炭酸飲料(ルートビア) |
| 内容量・容器 | 355ml缶 |
| 原材料 | 炭酸水、果糖ぶどう糖液糖、着色料(カラメル色素)、 香料、酸味料、保存料(安息香酸Na) |
| 製造元 | セブンアップ/RCボトリングカンパニー(米国) |
| 販売元 | (輸入元)株式会社大和物産(東京都足立区) |
| 入手地 | 東京都豊島区の輸入食材店 |
| 入手価格 | 120円(税別) |
| 入手時期 | 2002年10月 |
| 備考 | |
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