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みわちり魅惑スポット #3
首曲がりガードin北千住

(2001年8月25日 記)
(2006年12月9日 修正)

「みわちり掲示板」で宿河原の腰曲がりガードの話題が出て以来、
皆様から多くの魅惑的なガードの報告を頂きました。
今回はその中で、アーバンカウボーイさんが報告してくれた、
「北千住にある首曲がり鉄道ガード」、見てきました。

アーバンカウボーイさんから、東武伊勢崎線の北千住(東京都足立区)に
テレビドラマにも使われた低いガードがあるとの書き込みを
「みわちり掲示板」に頂きました。
報告によれば、その線路をくぐるガード下の高さは約2mと、
宿河原のにはかなわないものの、金網が無いため線路に手が届くとのこと。

場所は東京都足立区の北千住。
東武鉄道伊勢崎線・牛田〜北千住駅間にあるガードです。
このガードの名称を示すものはありませんでしたので、
ここでは仮に「北千住首曲がりガード」と呼ぶことにします。

北千住駅を出て、JR常磐線と併走し、地上を走る東武線沿いに進むと、
大きな踏切があり、ここで東武線はJRと分かれて東にカーブします。
そのまま東武線の線路に沿ってカーブを進むと、そのガードはありました。


曲線区間なので、電車は思ったよりゆっくりと通り過ぎていきます。
桁が短か過ぎるためか、騒音はさほどでもありません。
地面を走る線路をくぐるため、無理矢理にガードの所だけ掘り下げてあります。
高さはというと・・・
 
あれれ、自転車の人は特にブレーキも掛けずにスーッと通過していきますね。
自転車やバイクに乗った時の座高って、以外に低いんですね(笑)。

この場所は北千住駅で折り返す電車もあるためか、線路は全部で5本通ってます。
つまり、それだけの距離をくぐるのです。

くぐってみるとこんな感じ。

幅は2m弱のジメジメした閉鎖空間。閉所恐怖症の人にはたまらないでしょう。
少しずつ増設したらしく、部分ごとに土台の材質や構造が違います。
手前(東側)2本分がレンガ造り土台で線路がむき出しです。
イギリス積みというレンガの積み方なので、ここは明治〜大正の建築と判断できます。
おそらく、このレンガ部分のガードが基準となり、他の部分を増設していったのでしょう。

その次の1本分は全てコンクリートで囲まれ、ここが一番低くて約1.7m
この部分は戦後でしょうね。ガードというよりトンネルです。

その先の2本分がコンクリ土台で上面(線路との間)に金網が張ってある状態です。
ここの土台には何故か、コンクリと橋梁の隙間に発泡スチロールが埋め込まれています。
こんな工法は聞いたことがないので、近隣の住民が騒音や振動対策で
一生懸命にパズルの様にはめたのでしょうか?
正直いってこの発泡スチロール、意味は成しませんが。

この3つの部分によって、この陰鬱でジメジメしたガードは構成されています。

さて、このガード、私の身長(170cm)ではほとんど普通に通れます。
線路がむき出しのところでは、レール上に手が届く人もいるとの事でしたが、
私は残念ながらレール側面までしか届きませんでした。

下から線路をのぞいてみると、この様な光景が見られます。
ガタガタガタガタゴォオゥ
ォ〜ゴトゴトゴトゴト

夏なので、エアコンの排出水が垂れてきて、あまり感じのいいものではありません。
みなさん、それでも平気な顔でこのガードを通り抜けて行きます。
ジメジメしているので蚊にも刺されるし・・・。
もし雨が降っていたら、傘も差せずに雨水に濡れながら通らなくてはならないのです。
かなり不愉快なガードです。
「き、君たちはこの様なひどい仕打ちを受けていても平気なのか!?」と
行き所のない怒りを胸に秘めていたところ、

電車の通過と共に慌てて走り抜けてきたおじさんが一人。

よかった、この状況が許せないのは私だけでは無いのですね。


(2004年1月18日 追記)

このページを見ていただいたポラさんから
「みわちり掲示板」にご投稿を頂きました。
ガードの床面を掘り下げる前は
今より50cm程度も浅く(という事は高さ1.2m!)

背中を丸めて通らなければならなかったそうです。

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